日本の7月のイベントといえば七夕祭り!
その中でも、全国から注目を浴びているのが、宮城県仙台市で毎年開催される「仙台七夕祭り」です。
美しい飾りつけで知られる仙台七夕祭りは、日本最大級の七夕祭りであり、その規模と美しさは一見の価値ありです。
街全体が七夕飾りで彩られ、その見事な色彩と美しさには思わず息をのむほど!
華やかな七夕飾りにはただ美しいだけではなく、深い意味が込められています。それぞれの飾りには、人々の願いや思い、そして伝統的な信仰が表現されています。
今回は、仙台七夕祭りの深い歴史とその飾りの秘密について、ご紹介したいと思います。祭りの歴史や飾りの意味を知ることで、仙台七夕祭りをさらに深く楽しむことができますよ。
この記事でわかること
- 七夕まつりなのに8月に開催される理由
- 祭りの歴史
- 七夕飾りに込められた意味
この記事で、仙台七夕祭りの素晴らしさを一緒に体感してもらえると嬉しい限りです。
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仙台七夕祭りが8月に開催されるのはなぜ?
本来七夕祭りは7月7日に行われるものですが、なぜ仙台七夕祭りは8月に開催されるのでしょうか?
7月7日が七夕ですよね。
これは、旧暦(太陰暦)で考えると、7月7日は現在の太陽暦で8月初旬に当たるからです。
仙台七夕祭りは、この旧暦に合わせて8月にお祭りを開催しています。
仙台七夕祭りの歴史・由来は?
仙台七夕祭りの歴史を簡単にご紹介します。
仙台七夕祭りは、江戸時代初期の伊達政宗によって始められました。政宗は士民の道徳心を高めるため、この祭りを始めたとされています。
伊達政宗とは、
「独眼竜政宗」の名前で知られる出羽国(でわのくに:現在の山形県と秋田県)出身の戦国武将。 仙台藩初代藩主となって東北の繁栄を築きました。
豊臣秀吉・徳川家康という天下人と同時代に活躍した人です。
「もう20年早く生まれていれば天下を取れた」「遅れてきた戦国武将」などと惜しまれることの多い、非常に知名度の高い武将です。
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その後、祭りは一時期衰退しました。
が、昭和2年、大変厳しい経済状況の中、仙台市の商家の有志たちが団結し、七夕飾りを町中に飾ることを決めました。
仙台七夕祭りの一番の見どころ「七夕飾り」の誕生ですね!
仙台市民が一丸となり、久しぶりに町中に彩りを取り戻しました。その美しい飾りに包まれた街並みを見た市民たちは大いに喜び、歓声を上げました。
さらに翌年の昭和3年、旧暦に合わせて、8月初旬の3日間にわたって行うことが決まりました。また「飾りつけコンクール」が開催されたのも、この年からだそうです。
その美しい飾り付けで街全体がお祭りムードに包まれ、大いに盛り上がりました。
今では100万人以上の観光客が訪れる、日本を代表する夏祭りとなっていますね。
ところが、再び戦争が勃発し、昭和18、19年には戦争の激化で、ほとんど飾られることはありませんでした。
戦後、仙台七夕祭りは市民の力により再び復活し、今では日本を代表する夏祭りとなっています。
途絶えてはまた復活させて・・・の繰り返しで、現代の私たちが楽しめるお祭りに定着したのですね。
その美しい七夕飾りは、かつての厳しい時代を乗り越えた市民の団結力と願いの象徴とも言えるのですね。
仙台七夕飾りの特徴・見どころを紹介!
仙台七夕飾りの最大の特徴は、その壮大さと美しさです。街の主要な通りには高さ3~4メートルもの大きな竹が立てられ、その竹には紙で作られた様々な形の飾りがつけられます。
その数は何千もに上り、飾りには様々な願いが込められています。
また、飾りのデザインは地域や団体ごとに異なり、その多様性が観光客に大きな楽しみを提供してくれます。
荘厳!圧巻!豪華絢爛!!
仙台七夕飾りの見どころは、
- 七つ飾り
- くす玉
それぞれ、どんな飾りか見ていきましょう。
仙台七夕飾りの「七つ飾り」とは
仙台七夕祭りの特徴であり、その華やかさと美しさで観光客を魅了してやまないのが、「七つ飾り」です。
一歩アーケード街に足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのが、色とりどりの「吹き流し」。
まさにこの「吹き流し」は七つ飾りの一つであり、その存在感が祭りの雰囲気を高めています。
では、「七つ飾り」とは何でしょうか?
- 「短冊」
- 「紙衣」
- 「折鶴」
- 「巾着」
- 「投網」
- 「屑籠」
- 「吹き流し」
以上の7つで、これらが全て揃って初めて七夕飾りと認められ、「飾り付けコンクール」の審査の対象となります。
それぞれの飾りには、深い意味が込められています。
- 短冊:学問や書、手習いの上達を祈願しています。彩り鮮やかな短冊には、人々の願いがつづられています。
- 紙衣:裁縫の腕上がりを願っています。棚織女が織り、神に捧げたという衣を模して作られています。
- 折鶴:家の長老の数だけ折り、延命長寿を祈願します。また、折り方を習うことで教わる心と人に教える心を学びます。
- 巾着:富貴を願い、倹約と貯蓄の心を養いながら商売繁盛を祈願します。巾着の口はしっかりと結ばれていることから、無駄遣いを戒めています。
- 投網:仙台近海の豊漁と、幸運を寄せ集めることを祈願します。これにより、魚介を欠かさない生活を願っています。
- 屑籠:裁ち屑や紙くずを拾い集め、物を大切にする心を育て、清潔と倹約を祈願します。
- 吹き流し:織姫の織り糸を象徴し、機織りや技芸の上達を祈願します。
一つ一つに意味があるんですね。
「くす玉」は、仙台が発祥
また、大きな「くす玉」がついた吹き流しも見どころの一つです。
このくす玉は七夕飾りとは別に存在していますが、仙台がその発祥と言われています。
戦後の復興が進む昭和21年頃、庭に咲くダリアの花を見て「この花を七夕飾りに利用できないか」と考え、綺麗な京花紙を籠につけて丸くし、吹き流しの上に飾ったことが始まり。
その華やかさから、今では七夕飾りの主流となり、全国に広まっています。
おめでとう!って割る「くす玉」は、ダリアの花から生まれたんですね。
街を彩る美しい飾りは、人々の願いや思いを形にしたもので、それぞれの飾りに込められた深い意味を知ることで、七夕祭りがさらに感慨深くなりますね。
仙台七夕祭りなぜ8月開催?歴史/由来やどんな祭りかの【まとめ】
仙台七夕祭りの見どころや七夕飾り、そして祭りが持つ深い意味について、詳しくお伝えしてきました。
仙台七夕祭りは、日本最大の七夕祭りの一つであり、仙台市全体が華やぐ見事な七夕飾りと、楽しいイベントが盛りだくさんのお祭です。
江戸時代の初期に始まり、地元の活性化として復活したこの祭りは、壮大な七夕飾りが魅力となって、毎年多くの観光客を引きつけています。
この夏、あなたも一度、仙台七夕祭りの美しさと楽しさを体験してみてはいかがでしょうか?
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